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異文化マネジメント最前線 挽野元=アイロボットジャパン合同会社代表執行役員社長(当時)

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異文化マネジメント最前線 挽野元=アイロボットジャパン合同会社代表執行役員社長(当時) | NECSUS GREEN FILE

2025年10月25日にNECSUS特別セミナーに登壇した、本学教員予定者の挽野元・社長にショートインタビューをお願いしました。なお、講師の肩書は取材当時のものです。


Q1.理論及びそれに基づいた実践への応用で、サステナビリティを重視する時代だからこそ留意すべき事柄があれば教えてください。

「持続可能性を意味するサステイナビリティという言葉はいろいろな文脈を含んでいます。環境的要素、社会的要素、経済的要素が主なポイントです。最近の米中の覇権争いやグローバルサウスの台頭など、グローバリズムとナショナリズムが複雑に交わりあう現代においては、各国ごとに持続可能性の中のどの要素を重要視するかの濃度が微妙に異なってきているのではないかと思います。

サステイナビリティに関しては、One Fits Allにならないことを前提に、自分の中の定義であっているはずという暗黙の了解を是とせず、ローコンテキストを前提にしっかりと明文化したコミュニケーションを実施していくべきではないかと考えます。」

Q2.GX時代の戦略的変革リーダーが、異文化マネジメント力を高めるためには、どのような学びをするとよいでしょうか?

「まず、文化的背景に合わせて、指示・支援・委任のバランスを調整する適応型リーダーシップを実践できる能力を高める学びをすることが大事になってくるのではないでしょうか。これに加えて、明示的・暗示的なメッセージに使い分けや、相手のスタイルに応じた伝達方法の調整などの多層的コミュニケーションの習得もした方がいいかと思います。

また、異文化マネジメントは一度で完結することはなく継続的な学びの姿勢が求められます。実践と理論を往還し、相互尊重を前提に多様性を強みに変えていく意識を持ち、自分が置かれている状況に合わせた独自の解決策を創造していくスキルもマスターしていくと異文化マネジメントが楽しくなってくると考えます。」

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